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出会い系で幼馴染に遭遇し、甘い恋いの記憶をたどった

岐阜県多治見市信治さん(32才)の投稿

こんなドラマティックなことがあっていいのかと思うが、それは現実に起きた。

夏休みに岐阜に帰省した際、無料の出会い系サイトで地元の女とひと夏限りの大人の恋を楽しもうと思ったのがドラマの始まりだ。

巡り会った相手が小学校時代の幼馴染だったのだ。

こんなところで彼女に遭遇するとは奇跡としか言いようがない。

写真を見てすぐに20年前の記憶がよみがえる。

出会い系サイト上の名前は「かえで」になっているが「恵美」に違いない。

俺は出身小学校や住んでいた街や親兄弟の様子などをさりげなく確認したが、記憶の中の恵美とぴたりと一致している。

彼女が俺のことを忘れてしまっているのが残念だが、それはそれで理解できる。

俺は恵美が好きだったが、恵美はほかに好きな子がいて俺のことを頭から相手にしなかったからだ。

全く関心がなかった小学校時代の男の子のことなど忘れ去って当たり前ではないか。

俺は彼女を口説いて会ってくれないかと頼み込んだ。

「あと4日しか岐阜にいないから、せめてその間だけでも」

恵美は了解し、会えることになった。

子供の頃は顔が丸くて可愛かったが、今ではうりざね顔の綺麗な女に成長していて、俺は彼女をしばらく遠くを見るような目で見ていた。

はるか昔の若草色の恋心が蘇り、タイムスリップしたかのような感覚になる。

自分が南姫小学校時代の「竹下信治」であると言おうかどうかずいぶん悩んだが、思い出してくれなかったときのショックを考えると、黙っていた方がいいように思えた。

今のまま見知らぬ男でいたほうが彼女も関心を示してくれるだろうと思った。

しかし即エッチに誘う度胸は生まれなかった。

彼女はひょっとしたらそれを望んでいたかもしれないが、大人の女になった彼女の淫らな姿を見る勇気がなかったのだ。

結局2回会って、最後に軽くキスだけして別れた。

「もしかして東京に奥さんがいるとか・・・」

唇を離したとき、彼女が含み笑いをしてそう言った。

「いや・・・独身だから」

「私も独身よ」

彼女が恵美でなかったらいい出会いだったのかもしれない。

でも俺は竹下信治なのだ。

俺のことを知ったら必ず別れがくる。

俺は二度失恋したくないと思った。

彼女のまったりした唇の感触を今でも思い出す。